- 不倫の慰謝料を請求したい
- 不倫の慰謝料を請求されている
どちらの場合でも早めの弁護士への相談をお勧めします。
この記事では、不倫慰謝料に関する相談先やよくある質問についてご紹介します。
不倫慰謝料の宮城・仙台の相談窓口
不倫慰謝料の問題について、宮城・仙台で相談ができる窓口は6つです。
以下でご紹介します。
弁護士(法律)事務所|依頼を念頭に相談したい、専門性を重視したい方向け
以下の理由がある方は、直接弁護士(法律)事務所への相談をお勧めします。
- 弁護士に依頼したい
- 不倫慰謝料請求を専門に対応している弁護士の話が聞きたい
- 迅速な対応が必要
- 離婚問題も併せて相談したい など
1回の相談時間は、30~60分に設定している事務所がほとんどです。
また、法律相談料については初回無料のところもあれば、5,500円~1万1000円(税込)のところもあります。
各事務所のホームページや掲載サイトから確認し、事前予約をしましょう。
なお、法テラスと契約している弁護士や法律事務所であれば、要件を満たすことで法テラスの弁護士費用の立替制度を利用できる場合があります。
※なお、当事務所では法テラスの民事法律扶助制度の利用を希望される方からのご相談は現在受け付けておりません。
法テラス宮城|弁護士費用の支払いに懸念がある方向け
弁護士に依頼はしたいものの、法律相談料や弁護士費用の支払いに不安がある方は、法テラスの利用がお勧めです。
法テラス宮城では、収入・資産等が一定以下の方を対象に、面談や電話での無料の法律相談を実施しています。
法律相談を対応するのは、法テラスと契約している弁護士と司法書士です。
1回の相談時間は約30分で、1案件につき3回まで利用できます。
無料の法律相談が利用できる具体的な資力基準(収入要件及び資産要件)は次のとおりです。
(1)収入要件
申込者及び配偶者の手取り月収額(賞与を含む)が下表の基準を満たしていなければなりません。ただし、事案の相手方が配偶者(不倫慰謝料の請求先が配偶者)の場合は、配偶者の収入の考慮は不要です。
(2)資産要件
申込者及び配偶者が、自宅以外の不動産、有価証券などの資産を有する場合は、その時価と現金、預貯金との合計額が下表の基準を満たしていなければなりません。ただし、医療費や教育費などの出費がある場合は相当額が控除されます。
なお、上記の資力基準を満たしていても、報復的感情を満たすだけ、宣伝のため、権利濫用的な訴訟の場合は利用できません。
また、上記基準に合わせて、弁護士や司法書士が、紛争解決の見込みがあると判断した場合は、依頼する際に発生する費用の立替制度が利用できます。
※なお、当事務所では法テラスの民事法律扶助制度の利用を希望される方からのご相談は現在受け付けておりません。
仙台弁護士会の法律相談センター|どの弁護士がよいか決められない方向け
仙台弁護士会には、478名の弁護士が登録しており(令和4年2月1日時点)、宮城県内には弁護士(法律)事務所が、約200件あります。
どの弁護士に相談したらよいか決めかねる場合は、弁護士会主催の法律相談センターの利用がお勧めです。
仙台弁護士会では、仙台、古川、気仙沼、登米、大河原、石巻の6箇所に法律相談センターを設置しています。
仙台法律相談センターでは、次の日時で法律相談を開催しています。
- 平日の日中の法律相談(10時~15時)
- 月曜日と木曜日の夜間相談(18時~20時)
- 土曜相談(9時30分から12時30分)
いずれも事前予約が必要です。
法律相談を対応するのは、仙台弁護士会に所属する弁護士です。
原則30分5,500円(税込)の相談料がかかりますが、法テラスの資力基準を満たす場合は無料で受けられます。
また、同センターは、弁護士の紹介もしてくれます。
どの弁護士に相談したらよいかわからない場合は、同センターに問い合わせると良いです。
市区町村の無料法律相談|簡単な相談をしたい方向け
市区町村の無料法律相談では、簡単な相談をしたい方にお勧めです。
また、初めての弁護士相談で、弁護士事務所に直接法律相談に出向くことに抵抗を感じる方もお試しで利用してみるのも良いでしょう。
ただし、市区町村の無料法律相談では、そのまま弁護士に依頼できないため、法律相談を経て弁護士に依頼したいと思った場合は、改めて弁護士を探す必要があります。
宮城県内の各自治体では、以下のような無料の法律相談を実施しています。
仙台市
仙台市では、仙台市内にお住まいの方または通勤、通学されている方を対象とした無料法律相談会を開催しています。
事前予約制で、毎月1回、土曜日の13時~17時に開催しています。
実際に法律相談を対応するのは、弁護士です。1回の相談は約20分程度です。
各区役所の無料法律相談
仙台市内の各区役所でも次のとおり無料の法律相談を実施しています。
1回の相談時間は30分です。
枠に余裕があれば、予約をしなくても対応してもらえる役所もありますが、事前に予約して行くのが良いでしょう。
参考:青葉区役所の特別相談|仙台市、宮城野区役所の特別相談|仙台市、若林区役所の特別相談|仙台市、太白区 特別相談のご案内|仙台市、泉区役所の市民相談(特別相談)|仙台市
その他宮城県の市町村の無料法律相談
宮城県内の各市町村でも次のとおり弁護士による無料法律相談を開催しています。
大体の自治体は1回の相談時間を30分としています。
行政書士・司法書士事務所|書類作成について相談したい方向け
不倫慰謝料に関する書面の作成だけの相談や依頼をしたい方は、行政書士や司法書士へ相談するものよいでしょう。
ただし、行政書士は代理人にはなれません。認定司法書士であれば、請求金額140万円までの交渉や裁判対応はできますが、それ以外の司法書士は代わりに書面を送ってもらうまでしか対応できません。
そのため交渉については、ご自身で対応しなければならないことを覚えておきましょう。
探偵・興信所|証拠を集めたい、不倫を突き止めたい等を相談したい方向け
- 配偶者が浮気や不倫しているのは間違いないのに、決定的な証拠がない
- 不倫相手が特定できない など
上記のようなお悩みを抱えている方は、探偵事務所や興信所に相談するのも良いでしょう。
不倫慰謝料は、不貞行為の事実が証明できなければ請求もできません。
しかし、ご自身で証拠を集めるには、時間がかかったり、バレてしまうリスクがあったりとなかなか難しいものです。
探偵などを利用することで、より早くリスクのない有効な証拠を集められます。
不倫慰謝料に関するよくあるご相談
- 不倫慰謝料を請求したい側
- 不倫慰謝料を請求された側
それぞれでよく質問されるご相談内容とその回答をご紹介します。
不倫慰謝料の請求(請求したい側)
Q.離婚せずに、慰謝料を請求できますか?
A-できます。離婚しない場合、同一生計である配偶者に慰謝料を求めることは金銭的に意味がないため、不倫相手にのみ請求するのが良いでしょう。ただし、離婚する場合と比べて慰謝料額の相場が低いこと、求償権が発生する点に注意が必要です。
Q.不倫相手へ慰謝料を請求したいのですが、連絡先がわかりません。何か方法はありませんか?
A-弁護士の職権で、携帯電話番号や携帯電話のメールアドレス、自動車の車両ナンバーから不倫相手を特定できる場合があります。ただし、携帯電話番号や名前など相手方を特定するための情報が何もない場合は、探偵事務所や興信所を利用するもの良いでしょう。また、状況によっては配偶者から情報を聞き出すこともあります。
Q.不倫相手と連絡が取れなくなりました。慰謝料請求できますか?
A-できます。弁護士の職権で、相手方の住所を調べ、書面で通知を送ります。それでも連絡が取れない場合は、裁判手続を利用して慰謝料請求を行います。
Q.配偶者と不倫相手の勤務先が同じです。不倫相手に職場を辞めてもらうことはできますか?
A-職場を辞めてもらうようお願いはできます。ただし、退職を強要したり、勤務先に不倫の事実をばらすなどと脅したり、勤務先に乗り込んだりする行為は刑事事件に発展したり、不倫相手から賠償責任を問われることがあります。
Q.不倫相手に社会的制裁を加えたいです。どうすればよいですか。
A-社会的制裁といっても様々な方法があります。しかし、次のような方法はいずれも刑事事件への発展や損害賠償請求をされる可能性があります。不倫により受けた精神的苦痛は、慰謝料請求により解決するのが良いでしょう。
- 不貞相手の勤務先や家族、友人、その他不特定多数に対して、不倫の事実をばらす行為
- 退職の強要
- 引越しの強要
不倫慰謝料の減額など(請求された側)
Q.交際相手から、離婚予定と聞いていました。慰謝料を支払わなければいけませんか?
A-単に離婚予定であったことを聞かされていただけでは、残念ながら慰謝料の支払いから逃れられません。夫婦が具体的な離婚協議を行っていたり、別居期間が長期化していたりなどの事情がなければ、慰謝料を支払わなければいけません。
Q.不倫をしてしまい、慰謝料を請求されています。請求額は適正ですか?
A-不倫の慰謝料の相場は次のとおりです。
Q.配偶者と別居中ですが、不倫慰謝料請求をされています。支払う必要はありますか?
A-離婚に向けた別居後の不倫であれば、慰謝料を支払う必要がない場合があります。しかし、不倫の開始時期が別居前や、別居の理由が単身赴任などであれば、慰謝料を支払う必要があります。
Q.不倫の慰謝料を請求されていますが、高すぎて支払えません。どうしたらよいですか?
A-相手方と合意前であれば、弁護士に依頼することで減額交渉が可能な場合があります。また、一括の支払いが難しい場合は、分割払いの交渉を行います。まずは、合意する前に弁護士に相談しましょう。
Q.交際相手が既婚者と知らずに付き合っていました。慰謝料を支払わなければいけませんか?
A-交際相手が結婚していることを隠していた場合、慰謝料を支払わなくてよい可能性があります。しかし、交際相手が同僚だったり、交際中に既婚を疑う事情があったりなど、注意すれば交際相手が結婚していると知りえた、知るべきだったと言える場合は、慰謝料の支払いから逃れられません。
Q.交際相手の配偶者から不倫の事実を会社にばらされました。訴えることはできますか。
A-名誉棄損やプライバシー侵害に当たり、訴えることができる可能性があります。名誉棄損であるというには、次の要件を満たす必要があります。
- 公然性
- 事実の摘示
- 人の名誉の毀損
つまり、人の社会的評価を下げる事実を第三者に告げる行為が該当します。
【不倫慰謝料】弁護士への相談で解決する3つのこと
不倫慰謝料の問題については、弁護士に相談することで次の3つのことが解決します。
裁判例に沿った適正な慰謝料額がわかる!
不倫の慰謝料額には、実は明確な基準がありません。
個別様々な事情や状況を考慮して金額を算出するため、弁護士に相談することで裁判例に沿った慰謝料額がわかります。
不倫慰謝料請求に必要な証拠がわかる!
不倫の慰謝料請求をするには、不貞行為があった事実を証明する証拠が必要です。
弁護士に相談することで法的に有効な証拠や足りない証拠が何かが明確になります。
今後の流れがわかる!
不倫慰謝料の問題は、不倫に至るまでの状況や事情が相談者によって異なります。弁護士は、それぞれの事情に合った慰謝料請求の方法や慰謝料の減額方法について具体的にご説明します。また、慰謝料の金額以外の取り決めや離婚に関する問題について合わせてご説明するため、今後の流れが明確になります。
不倫慰謝料を弁護士に相談する流れ
不倫慰謝料問題にお困りで、当事務所にご相談されたい場合は、次の流れでお問い合わせください。
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なお、事案や依頼者の都合により発送のタイミングを前後できますので、ご希望がある場合はご遠慮なくご相談ください。柔軟に対応いたします。
まとめ
- 配偶者の不倫が発覚し、慰謝料を請求したい
- 配偶者に不倫が発覚し、慰謝料請求を受けている
いずれの場合でも対処方法は1つではありません。置かれている立場や状況によって、対応の仕方が異なります。
より早く、納得できる解決のためにも、まずは弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。