離婚で弁護士に相談する前に確認すべきこと

離婚問題にお悩みの方は、すぐにでも弁護士に相談したいと考えている方も多いでしょう。しかし、事前の準備なく相談しても、短い時間で効果的なアドバイスを受けるのは難しいです。弁護士との相談を効果的なものとするには事前の準備が重要です。

この記事では、離婚で弁護士に相談する前に確認しておくべきことをまとめました。弁護士への相談を検討されている方は、相談の前に一度目を通していただくことをおすすめします。

目次

離婚問題を弁護士に相談する前に確認すること

離婚問題を弁護士に相談する場合、時間の制限がある中で効果的なアドバイスを受けるためには、事前に相談内容をまとめておく必要があります。

何を聞いたら良いのかもわからないという状態では、相談時間内に何も得られないということもあるでしょう。相談する内容が決まっていれば、短い時間でも十分に効果的なアドバイスを受けることが可能です。

離婚の意思や原因を明確にしておく

弁護士に相談する前には、離婚の意思や原因を明確にしておくことが重要です。特に、離婚の意思については弁護士が決められることでもないため、相談前によく考えておくようにしましょう。

離婚をするかどうか迷っている状態で法律相談を受けても、短い時間では結論を出せずに終わってしまうことがほとんどです。

希望する離婚条件をまとめておく

弁護士に相談する前には、財産分与、慰謝料、親権や養育費などについて、希望する離婚条件をまとめておくようにしましょう。実際の状況から希望する条件での離婚が難しい場合でも、まずは自身が希望する条件を固めておくことが重要です。

離婚条件をまとめておけば、限られた法律相談の時間内でも、希望する条件が認められるか否か、認められるためには何が必要かなど有益なアドバイスを受けることができます。

夫婦の財産について把握しておく

夫婦の財産を把握しないまま離婚の話し合いを始めると、個人の通帳などが隠され、相手が管理している財産がわからないままになってしまう可能性があります。

夫婦の財産状況は、財産分与、慰謝料、養育費など離婚条件全般にかかわる問題のため、財産を把握できなければ、法律相談でも正確なアドバイスを受けることは難しいです。預貯金、不動産、保険、金融資産など財産の一覧表を作るなどして、夫婦の財産については、明確にしておくようにしましょう。

弁護士に聞くことをまとめておく

希望する離婚条件や夫婦の財産などを把握したうえで、弁護士に聞きたいことをまとめておくようにしましょう。限られた時間で的確なアドバイスを受けるためには、「親権を得ることはできるか?」、「慰謝料はどのくらいになりそうか?」など、聞きたいポイントを絞って質問することが効果的です。

離婚する前に考えておくこととは

離婚する前には、お金や子どもの問題など、離婚後に自分がどのような状態になるのかを考えておく必要があります。離婚する前に考えておくべきこととしては、次のようなものです。

  • 財産分与
  • 慰謝料
  • 親権や養育費
  • 離婚後の生活
  • その他

離婚を急ぐあまりに、これらの離婚条件をよく考えることなく決めてしまう方もいますが、後悔してしまう可能性が高いので、これらの内容については、離婚する前に十分に検討するようにしましょう。

財産分与

財産分与とは、婚姻生活中の夫婦の共有財産を分けることです。夫婦それぞれが婚姻前から所有していた財産は、それぞれの特有財産となりますが、婚姻中に形成された財産は、基本的に夫婦の共有財産となります。

財産分与の割合は、財産の形成に貢献した割合によることになりますが、貢献度を算定するのは難しいため、基本的には2分の1ずつで分与されることが多いです。

財産分与を行う前提として、夫婦の財産を把握しておく必要があります。配偶者の資産状況がわからない場合などは、離婚の話し合いを始める前に確認しておくことをおすすめします。持ち家などの不動産がある場合には、財産分与の方法で揉めるケースが多いので注意が必要です。

慰謝料

不貞行為やDVなど、一方に離婚の原因がある場合には、慰謝料が発生します。慰謝料は、財産分与と同じく、離婚後の生活を支える原資ともなり得るものです。慰謝料を請求するか否か、金額をどの程度希望するのかなどは、しっかり考えておくようにしましょう。

親権や養育費

親権や養育費など、子どもがかかわる条件は、離婚条件の中でも特に重要なものです。父親であっても親権者と認められるケースはあるので、父親であるからと言って親権を諦める必要はありません。

養育費については、金額を決めるだけでなく、しっかり支払ってもらえるのかという点も考えておくことが重要です。残念なことに、離婚の際に養育費の額を決めても、途中で支払いがストップしてしまうことは少なくありません。離婚前に、相手の人間関係、勤務先、預金口座などできる限りの情報を把握しておくようにしましょう。

離婚後の生活

離婚後の住居や仕事など、生活基盤をどのようにするのかは、明確にしておかなければなりません。離婚で引っ越しが必要な場合には、何よりも先に住居を決める必要があります。

財産分与や慰謝料、養育費の額などを考慮しても、離婚後の生活に不安がある場合には、離婚の結論自体を考え直さなければならないこともあるでしょう。

その他

それ以外には、年金分割の方法や、子どもの面会交流についても、考えておくようにしましょう。

弁護士に相談する際に聞いておくこと

弁護士に相談する前に確認すること、離婚する前に考えておくことについて解説しましたが、ここでは、実際に弁護士に相談する際に聞くべきことについて解説します。

弁護士費用がどれくらいかかるか

相談の際には、実際に依頼する場合に弁護士費用がどれくらいかかるかを聞いておくようにしましょう。離婚問題では、協議離婚、調停離婚、裁判離婚など様々な解決方法があるため、ケースごとに必要な弁護士費用を確認しておくことが重要です。

追加費用などで、「聞いていなかった。」などとならないためにも、相談の際に細かい点まで確認しておく必要があります。

財産分与や慰謝料で得られるお金のこと

財産分与や慰謝料でどのくらいのお金を得られる見込みがあるのかという点は、離婚の話し合いを始めるのか、離婚後の生活をどのようにするのかなどを決めるうえでも重要です。

弁護士であれば、離婚に至る状況や夫婦の財産状況から、財産分与や慰謝料の金額についてある程度の見通しを伝えられます。弁護士に依頼するのか、離婚後の生活をどうするのかなどの判断のためにも、財産分与や慰謝料についての見通しは聞いておくようにしましょう。

今後の対応について

相談の結果、弁護士に依頼する場合には、どのような対応をしてもらえるのかを確認しておくことも重要です。実際に依頼してから、求めていた対応と違ったとならないためにも、依頼の内容は十分にすり合わせしておくようにしましょう。

まとめ

離婚問題で弁護士に相談する前に確認しておくべきことをまとめました。こちらの記事の内容を踏まえて弁護士への相談を行えば、有益なアドバイスを受けられるでしょう。

弁護士法人ネクスパート仙台オフィスでは、離婚問題について初回30分無料の法律相談をお受けしております。相談の際には、こちらの記事を参考に、事前の準備をしていただければ幸いです。

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